勉強は上手くなる⑦ やる気編(1)まず動く「受験生をはじめよう」「受験を意識しよう」

カラーパス効果の話…

「カラーバス効果」とは心理学用語の一つです。特定の意識していることほど関係する情報が自分のところに舞い込んでくるようになるといったものです。

例えば、「今日のラッキーカラーは緑」といわれると、街でその色ばかりに目が行くと思います。また受験勉強を意識している人はインターネット上に、予備校や塾の広告が増えたなと思うことがあるのではないでしょうか。

世の中はたくさんの情報であふれており、私たちの脳はそれらすべてを意識しているわけではありません。無意識のうちに、自分に必要な情報だけをピックアップしているのです。ですから、あることを積極的に意識すると、脳はそれに関する情報を選んでくれます。

意識していなければ見えない景色も意識の持ち方次第で、浮かび上がってくる景色があるということです。

高校生から受験生になる

カラーパス効果を使って、ちょっとしたやる気を導くために、意識的に受験を強く意識してみてください。例えば、「志望校を探す」「大学を調べる」「大学に行ってみる」「短い時間でも受験勉強を毎日やってみる」「過去問に目を通す」等を意識して取り組むことや習慣をつけることで、その受験という特定の事柄に関する情報が自分の手元に自然と集まってきたり、すごく気になったり、逆に他の事に興味を示さなくなったりします。自分の中で明確な夢や目標を持ち、ちょっとした時間にも受験を「意識」することで、自身を受験モード一色に切り替えることができます。

セレンディピティの話…

 セレンディピティという言葉があります。セレンディピティとは偶然を幸運や成功に変える能力のことを言います。何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉です。

 カラーバス効果が何かを意識することで、その意識したことに関連することが集まってくるという「現象」であるのに対し、セレンディピティは自分で集めてくる「能力」のことです。セレンディピティは単なる偶然ではなくて、自分の可能性を信じて、前向きに物事に取り組み、アンテナを張り続ける人間に高まる能力です。「こうすればもっと効率があがるのでは?」等、いろいろな気づきや、別の何かを発見できる能力です。勉強を継続して行く上でも身につけたい能力です。

次回に続く
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