「大学受験に基礎力が必要だと言われるのは何故だろう」「いつまでに基礎固めが終わっていればいいのだろう」と考える保護者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、大学受験における基礎固めの重要性や、いつまでに終えればいいのかについて解説します。また、科目別の方法についても紹介しますので、基礎固めについて詳しく知りたい保護者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
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大学受験で基礎固めが重要な理由
大学受験で「基礎固めが大切」と言われるのは、基礎力がないと応用問題が解けないからです。受験勉強としていきなり応用問題や演習問題に取りかかっても、歯が立たず意欲が落ちる結果になりかねません。
一見難しい問題も、実は基礎知識を組み合わせているケースもあります。そのため基礎固めは、志望校の難易度にかかわらず合格に欠かせないものです。
大学受験に向けた基礎固めのタイミング
大学受験に向けた基礎固めを「いつから始めていつまでに終わらせればいいのか」疑問に感じる保護者の方も多いでしょう。
そこで本章では、タイミングの目安をご紹介します。
いつから?|スタートは早ければ早い方が有利
高3から勉強を始めた受験生より、1・2年生のうちに基礎力を身につけておいた受験生が有利です。
高1の内容は高1のうちに、高2の内容は高2のうちに身につけておけば志望校の幅も広がります。高3になってからの受験勉強もスムーズに進められるため、飛躍的に成績を伸ばせるでしょう。
いつまで?|遅くとも高3の夏まで
遅くても高3の夏までには基礎固めを終わらせる必要があります。基礎が整っていなければ本番に向けた準備にも時間がかかるからです。
難関大学を受験する場合、難解な問題に慣れる時間も必要です。高2の間に終わらせておくと、気持ちに余裕が生まれます。
【得点力アップ!】大学受験に向けた科目別の基礎固めを解説
基礎固めの方法や始める時期は、科目によって異なります。ここでは、科目別に具体的な内容について解説します。
英語
英語の基礎は単語と文法です。基本的なものを理解していないと、英文を読んだり書いたりできません。基本的な内容を覚えるまで、繰り返し勉強する必要があります。
高1・2の段階で、各学年の単語と文法をしっかり身につけておけるとベストです。高3になって基礎固めに時間を割かなくてすむので、すぐ受験勉強に取りかかれます。
数学
数学の基礎は、教科書に載っている定理や公式を正しく使える力です。まずは定理や公式を暗記し、例題や練習問題を繰り返して活用の仕方を理解します。さまざまなパターンの問題に触れれば、基礎力がさらに伸びるでしょう。
高3の夏までに一通りの内容を終え、本格的な演習問題に取りかかれるようにしておくと安心です。
現代文・古文・漢文
現代文の基礎は、筆者が文章内で伝えたい内容を理解する読解力です。読解力を上げるには、文章の要約練習が効果的です。繰り返し練習を行って筆者が何を伝えたいか掴む読み方に慣れる必要があります。
古文の基礎は単語と文法、漢文は基本的な漢字の読み方と句法です。英語に比べれば覚える内容が少ないため、短期間で攻略できる科目です。
社会科系科目
社会科系科目は、まず用語の理解から始めます。流れや背景を理解していなければ、記述式の問題に対応できません。歴史の流れと基本単語の暗記を終える時期は、高3の夏が目安です。夏以降からは細かい内容を覚え、少しずつ演習問題に取りかかります。
理科系科目
理科系科目は、科目によって基礎となる力が異なります。
生物と地学は単語の暗記が中心です。一方の物理や化学は、公式や法則を理解し、具体的な計算問題を解けるようになるまでが基礎です。
最低限の基礎が身についていれば、高3の秋から共通テスト対策を行えば高得点も狙えます。
大学受験に向けた基礎固めのポイント3つ
大学受験のために基礎固めを行う際、意識したいポイントが3つあります。
- 優先順位をつける
- 正しい方法で勉強する
- 高校の授業・課題・テストを大切にする
時間は有限です。ポイントを押さえれば、効率良く勉強を進められるでしょう。
ポイント①優先順位をつける
受験科目は複数あるため、手当たり次第に勉強しても効果は出にくいです。早めに取り組むべき科目と、短時間で仕上げる科目と、お子様の現状に合わせて優先順位をつけましょう。
ポイント②正しい方法で勉強する
勉強は、科目ごとに正しい勉強法や進め方があります。部活動に力を入れているお子様は、まとまった勉強時間をとるのが難しいでしょう。しかし、正しい勉強法を身につければ、短期間での巻き返しも不可能ではありません。
個別指導宿である合格メソッドWITHは、生徒一人ひとりの学力や志望校に合わせて、勉強法の指導、勉強計画の提案を行っています。豊富な指導経験に基づいたアドバイスが可能なため、お子様の基礎力アップに最適な環境です。
ポイント③高校の授業・課題・テストを大切にする
授業内容の理解が、科目ごとの基礎固めにつながります。毎日の授業や課題、定期テストを大切にし、その都度重要なポイントを覚えていけば効率的です。また、高校の授業は中学時代の基礎力が大切です。高校の授業が理解できないと感じたら、まず中学の内容に戻る必要があります。
まとめ:大学受験は基礎固めで優位に進めよう
どの大学を受験するうえでも、基礎力は重要です。大学進学を視野に入れるのであれば、できるだけ早く対策を考えるのがおすすめです。志望校の選択肢が広がり、お子様の希望が叶いやすくなるでしょう。
特に、英語と数学は積み上げていく科目です。短期間で点数を上げるのは難しいため、高1から意識して勉強するとよいでしょう。
Q.部活を頑張りたいようですが、大学受験に間に合うか心配です。
A.部活に力を入れながら勉強も進められるよう、お子様に合わせた勉強計画をご提案しています。ぜひ一度ご相談ください。
Q.苦手な科目を後回しにしがちです。どう対応すればよいでしょうか。
A.苦手な理由はお子様によって異なります。個別指導塾であれば、お子様に合わせた指導で苦手科目を克服できるでしょう。