勉強は上手くなる⑮ 習慣編(3)「短い時間を使った勉強」

短時間に集中して勉強して、休む。スキマ時間も活用して、毎日勉強する習慣をつけてみよう。

ポモドーロ・テクニック

 「ポモドーロ・テクニック」という勉強時間管理法があります。ポモドーロ・テクニックとは、短時間の集中を繰り返してタスクを達成するための時間管理術のことをいいます。人間の集中力が最も高い状態で持続するのが25分程度であるという科学的データを利用した時間管理術で、今から20年以上前に開発者&起業家&作家のフランチェスコ・シリロ氏によって発明されました。

勉強時間を「25分勉強して5分休憩」を1ポモドーロとします。最も集中力の持続する状態での短いダッシュを繰り返し、結果として勉強効率の上昇が見込めます。4ポモドーロ勉強したら、次のポモドーロに入るまえに15分の長めの休憩を取ります。これをひたすら繰り返すのが、ポモドーロ・テクニックです。

ただ、いくら、短く時間を区切るとしても同じことを繰り返してやっていると、さすがに飽きて勉強に集中力を欠いてしまう人もいるでしょう。そこで、脳みそが飽きないように、違う分野、違う科目の勉強を交互にこなしていくといいでしょう。 例えば、「文系教科→理系教科→文系教科→…」とか、「数学→英語→化学→国語→…」とかいう感じです。

 ダラダラと長時間勉強するよりも、高い集中力で短時間の勉強する方が成果がでやすいものです。

その点ポモドーロ・テクニックを使って勉強すると、集中力を切らすことなく続ける事ができます。また、これまで時間がないので勉強できないと、言い訳にしてきた生徒でも、1日に1ポモドーロぐらいの時間なら確保できるはず。うまく調整すれば、1日のうち、何度かそのようなチャンスはつくれるものです。まずは、最低、毎日1ポモドーロから勉強の習慣をつけていけばいいでしょう。

習慣化>モチベーション

受験勉強は「正しい学習法」を「必要な分量をこなす」ことで、誰でも合格できる可能性があります。

受験で失敗している人の99%は自滅しています。つまり、「合格の道半ばであきらめている」ということです。取り組む「質」は高く、そのまま続ければ必ず成果が出るのに、「量」をこなせない。

多くの受験生は量をこなすのに「モチベーション」に頼ろうとします。でも、受験勉強成功のキーワードはモチベーションではなく「習慣化」です。

継続的に勉強する習慣を作るために「短時間学習」をオススメします。短時間だからこそ、長時間よりも、質の高い学習が可能になることもあります。短時間だからこそのメリットもあります。来週から短時間学習の心理効果のエッセンスをご紹介していきます。

次回に続く