受験生にとって目標は、合格への道標であり、やる気の根源です。多くのスポーツ心理学や教育の専門家も、明確な目標を設定することでやる気が起き、目標に向かって集中して情熱を注ぐ力がわくと言っています。「何となく勉強していたら、合格できました」なんてことがあれば最高ですが、それは限りなくレアケース。やはり計画があってこその合格であり、そもそも人間は、目指した所にしか行き着かないもの。目指しても行き着かないことはありますが、まずは目指さないことには合格はありえません。
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❶本気で叶えたい、魅力ある目標の設定~目標=魅力的×可能性+具体的~
目標は、まず「絶対に達成したい」と思えることで、「達成できるかもしれない」と思えることでないとやる気が出てきません。つまり、目標に対する「魅力」と「可能性」が両方必要ということです。
どちらか一方でもゼロだと自分が思っているなら目標としては正しくありません。公式では「魅力」と「可能性」は掛け算ですから、どちらかがゼロだと掛けてもゼロになります。「魅力×可能性」で、何をどの水準で目指すのが自分にとって目標として最適か考えてみてください。
❷目標は自分で設定する~1:1.6:1.6の2乗の法則の話…~
何を行うにしても、やる気を持って能動的に行動する時と、そうでない時では、その結果は大きく違ってきます。どのくらい、結果が違うのか?を表した数値が1:1.6:1.6の2乗の法則です。
- 人に言われていやいや行動した時の力を「1」
- 人に言われて納得して行動した時の力は「6」
- 人に言われるのではなく、自分で計画し行動した時の力は「6の2乗(=2.56)」
何を、いつまでに、どのように、どのくらい…、自分でしっかり考えて目標を立てることで、取り組み方や結果に大きく影響してきます。人から与えられた目標では本気になれないということです。
❸目標にも種類があります~マスタリー目標とパフォーマンス目標~
目標は「マスタリー目標(行動目標)」と「パフォーマンス目標(結果目標)」を分けて考えることができます。パフォーマンス目標というのは、「テストで何点取る!」「OO大学に合格する!」等、勝敗の結果や順位のように結果を目標に設定することです。一方でマスタリー目標は、自分の行動や成長を目標にすることです。「毎日O時間学習できるようにする!」とか、少しでも良くなっていると実感できるようなできばえや記録等、自分の成長に対して少しずつ目標を立てていきます。
次回に続く